食パンを咥えて曲がり角を走り抜けるエクスキューズ(以下、長いので『角パン』と呼称)を、国主催の婚活イベントにしたらどうでしょうか?
(イントロダクション)
202X年・・・
男子の草食化に比例して増加する肉食系女子。独り気楽に人生を送りたい者と、その者から搾取することで優雅な専業主婦を決め込みたい者との亀裂はいよいよ深まり、日本は少子化による滅亡の危機に瀕していた。
現状を打開すべく、政府は『角パン』による強制婚をお膳立てする・・・
具体的なルール
・世の全ての独身男性の個人情報は国に掌握されている。
・角パンイベントは警察のネズミ捕りよろしく、場所不定で予告なく開催される。ただし参加を希望する女子には事前に集合日時と場所が知らされる。
・集められた女子達には食パンが配布される。競技中は口にくわえ、落としたらその場で失格。
・女子の待機場所には大画面のスクリーンが用意されている。
・獲物とされる独身男性が曲がり角に接近してくると、スクリーンにその男の年収や家族構成など、個人情報がくまなく表示される。女子は眼鏡に叶う物件だと思えば、スタートラインに集合。
・スターターピストルの轟音と共に競技スタート。野獣の群れ(女子)は曲がり角の向こうから接近してくる獲物に全力疾走をし、真っ先に体当たりを決めた者が勝者となる。捕獲された男子に拒否権はなく、強制的に結婚。
・一見無意味に思える咥えパンだが、これはターゲットに気配を察知されないよう、息を殺すのに有効。
一昼夜考えてこれかい>自分